JF高知県漁業協同組合

高知の漁業

機船々びき網漁業

 機船々びき網は、バッチ網とも呼ばれ、以前から土佐湾沿岸の基幹漁業の一つとして発達してきました。
 対象とするいわししらす(いわしの稚魚)の生態的特性から、特に大きな河川の河口周辺に漁場が形成されやすく、東部では安芸川、伊尾木川、中部では物部川、仁淀川、西部では四万十川の河口周辺で主に操業されます。

【操業方法】

 曳船2隻(4〜10トン)と船外機船などの運搬船1隻(1〜3トン)の3隻で操業します。それぞれの船に1名づつ乗り、3名で操業する場合がほとんどです。
 操業開始は日の出からで、魚群探知機で魚群を探し、漁がある場合は1日4〜5回曳網することもあります。曳船は常時網を曳き、運搬船は1回の曳網毎に魚取からしらすを取り上げて港まで運びながら操業を続けます。

 昭和50年代には6,000トン近くの漁獲量を記録し、沿岸漁業の花形でしたが、60年周期といわれるマイワシの資源変動などにより、近年では1,000トンを割るまでに落ち込んでおり、経営体数も大幅に減少しています。

 資源の減少、価格の低迷など厳しい機船々びき網漁業ですが、漁業者が漁業指導所等と連携して魚価向上対策に取り組んでおり、冷凍技術を活用した「冷凍ドロメ」が普及し始め、県外への試験出荷なども行っています。

主な操業の時期 周年(許可期間内)
主な対象魚 マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの稚魚