一本釣りカツオの紹介

土佐一本釣り 大型カツオ船

大海原へ出向!!

 

 

 いきなりですが、高知と言えばやっぱり『カツオ』ですね!

 実は高知を代表する魚として、昭和63年6月21日に「県の魚」にも認定されたんですよ。

 カツオ一本釣り漁業は、2月から11月にかけて、沖縄南方から土佐沖、房総沖、そして三陸沖へと回遊する

 カツオを追って操業しており、1尾づつ高々と釣り上げる豪快な漁法は、土佐人の気質そのものです。

 高知県のカツオ漁は一本釣りが大半を占めていますが、全国的には近年大きな網を用いる巻き網漁も行われ

 ています。遠洋・近海カツオ一本釣りの船は、毎年、2月~3月頃太平洋へ出漁し、グアム島の近くから小笠

                   原、東北地方の沖まで約10ヶ月間カツオの群を追いながら漁を続けます。

 イメージとして、正に左上に載っている写真のような、広い広い大海原でカツオを釣り上げる勇壮な姿を描いていましたが、カツオの一本釣り漁業

 は大きな問題を抱えていました。

 問題点は大きく上げて・・・

 ① 油代の高騰   ② 資源の枯渇化   ③後継者不足   があります。

 この一歩釣りを行う大型カツオ船は、15年ほど前から少しずつ減ってきています。一隻に17,8人ほど乗り込み、遠洋まで繰り出すこの漁法では、

 近年の油代の高騰の影響を受け、同時に魚価が一定に保たれないため、徐々に衰退しつつあります。

 大きな網を用いた巻き網漁もありますが、こちらは効率的に漁を行うことができますが、一本釣りに比べ魚が傷つくこともあり、魚価もあまりあ

 がりません。そして群れの多くを、字のごとく一網打尽にしてしまうので、カツオをはじめ魚全体の資源の枯渇化が叫ばれてきています。

 それにあたり、平成20年から総漁獲量を5万トン以下に抑えた自主規制を行い、資源保護が行われてきています。

 そして後継者問題。どこの業界でも同じかもしれませんが、安定を求め漁業から離れていく次世代の担い手の減少を食い止め、少しでも価値をあ

 げて安定した需要を目指すため、そしてなにより後世にこの伝統的な漁法を伝えていくために、土佐っ子の私たちも奮起しなくては!!

 

 ➤1年の大半を海の上で過ごす漁師、そしてその家族にとって、出港する時は様々な気持ちが行き交うと思われます。               港には家族・親戚が大勢集い、最後まで別れを惜しみます。そして、定刻になると大漁旗をなびかせながら、船は大海原へと進んでいきます。   今季の大漁を願い、そして皆の安全を祈りながら・・・

 

 カツオを食べる!!

 刺身、タタキ、煮付け、塩茹でなど、食べ方はたくさんあります。旬は春と秋で、初ガツオ・戻りガツオといって有名です。

 <カツオのタタキの作り方>                                                          まず、カツオの身を三枚におろし、さらに血合いに沿って背側と腹側に切り分けて一節にし塩を振って                     手で軽くタタキ込みます。                                                       塩がなじんだところで藁(わら)や萱(かや)に火で燻すようにやきます。                                 表面だけ焼け、中はほとんど生といった状態が理想的です。                                        焼けたらすぐに冷水に浸け、素早く水気を切ります。                                           好みによってネギ、ショウガ、シソ、ニンニクなどを添え、二杯酢で食べるのが一般的です。                         ※塩タタキもおいしいですよ~!!